祭と神輿は日本人の心です。〜ご挨拶にかえて

■あなたはお祭が好きですか?お神輿を担いだことがありますか?お神輿を担いだことがある人はどう感じますか?
■このサイトはあなたの中の「日本人」を発見する、祭と神輿のサイトです。

■祭ってなに?
 mao-juna人がいて人々が集まって街ができる。そこにはみんなの「願い」や「祈り」が生まれます。豊作、大漁、無病息災、商売繁盛、学業成就、恋愛、安産……。そしてそれらの対象に日本人は「神様」を祀ってきました。日本には八百万(やおよろず)の神々と言われ伝えられてるとおり様々なところに神様がいます。私たちはその時々の願いによって、拝み奉ってきました。神様のいる代表的な場所が神社です。誰でも神社へ初詣に行ったことがおありでしょう。その神様に感謝して、さらなる御利益をいただけるようにと、日本人は「祭り」を催してきました。

 時代は変わり、今では様々なものに「祭り」という言葉が使われるようになりました。形はどうあれどもそこに
人々の願いや祈る「心」があることそれを祭りと呼ぶのでしょう。そして神輿(みこし)は祭りとともにあり、現代へと伝えられているものなのです。
■神輿ってなに?
 古くは奈良時代、中国の風俗文化の移入により伝わった天子や高僧などの乗り物として使われた中国の輿(こし)を起源とするといわれる神輿。日本では神幸祭の時に神霊が乗る輿という意味から「神輿」と書き現され「みこし」と呼ぶようになりました。わかりやすくいえば神輿は神様の乗り物。普段は神社にいらっしゃる神様が祭りのときだけ神社から出て、神輿に乗って人々のもとへやって来てくれる。家々の人はそれに感謝して神輿を拝みます。そして町を巡り繁栄を眺めた神様はまた神社へと戻っていく。この巡行を神輿渡御(みこしとぎょ)といいます。渡御は神輿の担ぎ手により、おごそかに静かに町を歩く形や、神輿振りと呼ばれる揺らして練り歩く形など地方や祭りによって異なります。

 時の流れとともに祭りはより豪勢になり庶民の楽しみとなり、そんな中、華やかな神輿は「祭りの華」とも呼ばれお祝いムードの高まりとともに神社に属さない町神輿などもできてきます。現代では多様化する祭りの中で、神輿だけが独立して祭りの象徴として扱われているケースも多く見られます。しかしどんな神輿にも日本の伝統文化と様式美、礼節や作法が息づいており、私たちは神輿を通して日本人の魂を学び伝えていきたいと願っています。
 
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