神輿はこのようにできている

 神輿は、いわば「小さな神社」。厳粛でありながら絢爛なその姿は見ているだけで引き込まれるような美しさがあります。その繊細で複雑なつくりは神輿職人の手による高度な技術の集積です。神輿一基を完成させるのにいかに多くの人手がかかっているかを称して「十職百人」というそうです。白木を組んで原型をつくる木地師、漆を塗る塗師、木を彫って彫刻を施す彫師、金箔を施す箔師、金具を細工し飾りををつける錺師、または色をつける彩色師など、全工程合わせると十職の職人が関わり、百人ほどの手が入ることになるのだといいます。宮神輿

 また、神輿文化が各地に広がったことにより、独特の神輿も登場しており、行灯にねぶたのような彩色美しい絵を描いた神輿などもあります。

 神輿を飾ってある場所や、渡御の合間で休憩しているときに出くわしたら、神輿に近づいて見てください。きっとうっとり見とれてしまうでしょう。

写真・参考資料  宮本卯之助商店

 
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